皆さんこんにちは!
四條畷はなまる鍼灸整骨院の片岡拓也です!
今年は多くの台風や地震が各地に甚大な被害を及ぼしていますね…
被害に遭われた地域の方々に心からお見舞い申し上げます。
さて、以前「ぎっくり腰と地震は似ている」と言う記事をお書きしましたが、皆さんは腰痛の種類についてはどれくらい知っていますか?
そもそも腰痛に種類なんてあるの?
なんて言うかた!
実はいっぱいあるんですよ!
大きく分けても
⑴軟部組織(筋肉、神経、靭帯)の異常
⑵骨の異常
⑶内臓の異常
この三つに分けられます。
皆さんが日常的に聞くのは
「スジ痛めた!!」や
「圧迫骨折と言われた。」
などの症状ではないでしょうか?
全く別物の原因なのに伝えるときはやはり
『腰痛』とまとめてしまいますね。
そして怖いのが
三つ目の内臓の異常。
ただの腰痛だと油断していると、
取り返しのつかない事になる可能性もあります。
そこで!
今回は特別に2部構成に渡って
腰痛の種類をお伝えしていきます!
軟部組織の異常による腰痛
通常、仕事や子育て・スポーツ・激しすぎる夫婦喧嘩(笑)などで起こるのが、この軟部組織の異常による腰痛です。
日常的によく見られ、一般的に言われる「ぎっくり腰」などもこれに当てはまります。
多くの原因は腰の筋肉の疲れや、老化によるものですが、神経や関節靭帯の損傷により起こる場合もあります。
筋肉から来る腰痛
筋肉が原因で起こる腰痛は「筋−筋膜症」とも言われ、筋膜の癒着や筋肉についた傷、過緊張が主な原因になります。
筋−筋膜症が起こるとその周辺に炎症が起きて疼く様な痛みがしたり、腰の筋肉を使うと痛みが強くなったりします。
見られる症状としては「起き上がる時」や「下にある荷物を持ち上げる時」などに痛みが出やすく、マッサージをしたり安静にしていると自然に痛みがましになるのも特徴です。
靭帯が原因になる腰痛
よくぎっくり腰と言われる症状で、何か動作を行おうとした時に腰の関節を捻挫してしまうことを言います。一般的に捻挫と聞くと足や手を想像してしまいがちですが、腰にも同じ様なことが起こります。背骨の上の骨と下の骨の周りの靭帯が引き伸ばされたり負荷がかかって捻挫したもので腰椎関節症と言います。
朝布団から起き上がれなかったり、腰を伸ばして立つことできなかったりします。
筋肉と靭帯が原因の腰痛の対処法は、まず第一に安静にする事。
そして痛いうちは入浴を避けて痛みの強い部分を氷水でしっかと冷やす事です。
湿布や保冷剤ではなく、氷水で冷やすことが重要なので氷嚢などを活用してキンキンに冷えるまで15分ほどしっかりと冷やしましょう。
神経・椎間板の腰痛
神経からくる腰痛の中で代表的なものが「ヘルニア」です。
「腰のヘルニアですね」と病院で言われた人も多いと思いますが、ヘルニアとはどう言うものなのでしょうか?
ヘルニアはラテン語で「飛び出す」と言う意味で、腰の骨と骨の間にある衝撃を吸収する役割を持つ「椎間板」が飛び出す事で、周辺の神経を圧迫して腰痛や足のしびれ引き起こします。
ここでいう痺れとは、「坐骨神経痛」が主になります。
ヘルニアや坐骨神経痛と聞くと「手術しないと治らないのでは?」と不安になる方も多いと思いますが、手術をしなくても整骨院などでしっかりとした治療を受ければ改善されていく場合もありますので「どうにかしたいけど手術はちょっと…」と言う方はお近くの専門医にご相談ください。
骨の異常による腰痛
背骨とは首から腰まで24個の骨がブロックの様に積み重なってできていて、骨同士のズレや、骨の異常から周りの神経や筋肉・靭帯を傷つけてしまい腰痛を引き起こすことも多く、寝ていれば治ると安易に考え、症状を悪化させてしまうケースもあるので注意が必要です。
脊柱管狭窄症
レントゲンを撮ってもらって「あー、骨の間が狭くなってますねー」なんて言われたことはありませんか?
これが脊柱管狭窄症と言われる病気です。
特徴的な症状は、何分か歩いていると、腰が重くなる・お尻や太ももや足の裏などにしびれや痛みがでるが、しばらく座ってゆっくりしてるとまた歩ける様になる…こんな症状です。
この症状の方は自転車や手押し車などを利用した場合は、症状が出にくく背筋を伸ばしての歩行だと痛みや痺れが強くなる傾向にあります。
原因は背骨と背骨の間が狭くなることで間を通る神経や筋肉に負担がかかり、痛みや痺れを引き起こしているからです。
専門医のもと治療を受けながら適切な運動や体操を行う事により症状の改善が見られますが、テレビなどで見た自分の体に合わない体操などを自主的に行う事により悪化することが多いので注意が必要です。
骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨密度が少なくなって骨がスカスカになっていく病気です。もともと人は年齢を重ねると骨密度が減少する傾向にありますが、骨粗鬆症が特に高齢の女性に多く見られる原因として、閉経後に女性ホルモンが大幅に減少する事により、骨密度の低下が著名に現れる事があります。
ですが、実際に骨粗鬆症になっても「あ、今骨粗鬆症になったな…」なんて気づける人はまずいません…(笑)骨折をしたり骨密度の検査をして、初めて「骨粗鬆症になってますね」と言われます。
骨粗鬆症になると転んで手をついたり、尻もちをついただけで骨折してしまったり酷くなると、くしゃみなどで骨折してしまうこともあります。
圧迫骨折
圧迫骨折とは、背骨が押しつぶされるような形で骨折してしまう怪我です。
主な症状は、寝返りをする時や起き上がる時に腰のあたりに痛みが出ることがあります。稀に痛みがなくいつの間にか骨折していたという人もいます。
圧迫骨折をするとだんだん背中が曲がってきて、腰の筋肉の負担が大きくなり、腰痛が出てきます。
圧迫骨折は骨粗鬆症が原因で起こることが多く、骨粗鬆症の予防が圧迫骨折の予防に繋がる事になります。
予防法として、骨を強くするカルシウムやビタミンD・ビタミンKなどが多く含まれている、野菜・小魚・大豆などを積極的に食べる様にしましょう。
また筋肉を鍛えると骨密度が上がり骨粗鬆症の予防になります。
腰回りの筋肉を中心に無理のない範囲でのトレーニングを行い寝たきりにならない体を自分の力で作る事が重要です。
では、次回は残りの「内臓の異常による腰痛」編になります!
怖いお話にもなりますがもしもの為の気をつけなければならない事をご紹介しますのでぜひご覧ください!