from片岡拓也(柔道整復師) 四條畷はなまる鍼灸整骨院より
この夏、大阪で発生した大きな地震。ガスや水道が止まる地域もあり、大変な苦労をされた方も多かったと思います。
この度、大阪府北部地震により被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心より お祈り申し上げます。
さて、実はその厄介な地震とこれまた厄介なぎっくり腰(腰痛)。実は似ている点がある事をご存知ですか? 毎日の家事にお仕事、忙しくがんばっているあなた。
なんでもない朝、日曜大工、大掃除、などにくる突然のぎっくり腰(腰痛)を経験された事がある方も少なくないんじゃないでしょうか?
経験がある方はもちろん、まだ未経験のかたも他人事ではありませんよ! その痛みの根本原因は「骨盤の歪み」が原因かもしれません!
なぜなら、実は日本人の実に9割が「骨盤の歪み」を抱えている事が判明しています。 つまり、年齢、性別など関係なく、誰がいつなってもおかしくないのが、このぎっくり腰(腰痛)なのです。
ぎっくり腰(腰痛)と地震の類似点と、その予防法
それでは、そろそろ本題。
私、四條畷はなまる鍼灸整骨院の片岡拓也が、ぎっくり腰(腰痛)と地震の類似点と、その予防法についてお話しさせていただきます。
1.骨盤の構造
まずは基礎知識・・・・骨盤の構造はとてもシンプルです。左右1つずつと真ん中に1つの、3つの骨から出来います。そして3つの骨が関節で繋がっていて、骨盤を作っているのですが、この骨盤が何らかの理由で正常な形をキープできていない状態を「骨盤の歪み」と言います。
2.歪みの原因
骨盤が歪む原因はたくさんの理由が考えられます。特に1番関係が深いとされているのは日常生活や運動などの癖です。 例えば・・・ ・脚の組みかたが常に同じ方向 ・椅子に座る際に、偏って体重をかけている ・立っている時に、どちらかの脚に体重をかけているなどです。
このような行動を無意識のうちに行う事によって骨盤に捻れや負担をかけ続け、ぎっくり腰(腰痛)の原因となる骨盤の歪みへと繋がっていきます。
そして、その歪みが連鎖して、腰、肩、首、にもストレスがかかり、腰痛などいろいろなトラブルの原因となっています。
3.歪みが引き起こす筋膜の異常
骨盤が歪んだ結果あなたの体の中では何が起こっていると思いますか? 骨盤の周囲は大小さまざまな筋肉、靭帯、腱などが取りまいています。
なので骨盤が歪む事によって骨盤をとりまく全て物も歪みが生じます。
そこで問題になってくるのが筋膜の癒着です。近頃テレビなどでその名前を聞いた事がある方も多いと思いますが、実際筋膜とはなんのか、理解されている方は少ないのではないでしょうか?
4.筋膜って何者?
筋膜とはその名の通り筋肉に張り付いてるサランラップの様な膜のことを言います。
この膜は様々な筋肉を繋ぐ役割を持っていて足のつま先から頭の先まで繋がっていたりします。なのでこの筋膜がもし首で癒着が起こっても足が痛くなったり、足で癒着が起こっても腰が痛くなったりしてしまうのです。
骨格の中でも骨盤には多くの筋肉が付いていて、また、筋膜の中継地点のような役割も果たしています。この為骨盤の歪みは全身の症状の原因となってしまいまうのです。
5.筋膜の癒着ってどんな状態?
筋膜の癒着とはそもそもどんな状態なのか?人間のからだはいくつもの層に分けられていているのはご存知ですか? 絵に表すとこんな感じになりますが、何かでこれに似た絵を見た事が無いでしょうか? このように地球の断層と同じような構造になっています。
この断層のようになっている筋膜の部分が下の層とくっついて動きを悪くてしまい、その状態で無理に動いた結果、体に大地震が起こりぎっくり腰を発症してしまいます。
6.予防と改善
では、このような事態にならないためには具体的にどの様にしたらいいでしょうか?
ここで、予防方法と実際に自宅でも出来る簡単なセルフケアをお伝えします。
・同じ姿勢をとり過ぎない
・腹式呼吸を心がけ、腰回りの筋肉を鍛える
・重たいにも持つを持つときはしっかり膝を曲げて持ち上げる
・痛みが出る動きはしない
仰向けになり、膝を立てて左右をしっかりとくっつけて、膝を左右に揺らします。
あくまでも痛く無い程度の振り幅で無理なく行いましょう。これを毎日寝る前に行います。
最後に、
腰痛は本当に予期せず起こります。
お仕事や生活を円滑に行うために、しっかりとしたセルフケアや日頃の生活習慣を改善して、痛みのない生活を送りませんか?